※さて前回、質問のメールが来たためお答えするが、jet(私)はトンボである。
(人間には『オニヤンマ』という種として括られている。)
26年くらい前からshingoという男の上空を飛んでおる。
さて第二回。
土曜日にshingoの後について行くと、名古屋まで来てしまった。
名古屋はshingoの実家がある。
shingoは今回、目的を持って「帰名」した・・はずだった。
ペーパードライバー歴更新を止めるための『デスドライブ』(運転の練習)や、
医者になったばかりの高校時代の友人に急に慣れ慣れしくすることや、
「名古屋へつけ麺を伝道」というshingoの夢を先に越した名古屋大勝軒へのリサーチ、
名古屋club事情のリサーチ、
などなど多くのミッションがあった。
しかしながらそのミッションはすべて果たされずに終わった。
原因は韓流である。
shingoの母は、とにかくエンターテイメントにハマりやすい人物である。
shingoの母となってからも、TMネットワークに始まりaccessやKinKi Kidsなど
美形なスターにことごとく夢中になってきた。
そして今のニッポンで言わずもがなムーブメントとなっている韓流に現在は夢中になっていた。
shingoはそれをメールで聞いており、大久保の韓国エンタメコンテンツ屋で
お土産を購入していた。しかし彼もjetも韓流に全く興味は無かったのである。
はじまりは夕食後だった。
自然とお土産を渡し、冬ソナの話となった。そして「DVD観るか」と母に薦められた。
しかしながらshingoは周りの人間からストーリーを聞いていたし、
再放送を断片的に観ていたので「いいや」と断った。
すると、母は「じゃあこれは・・」という感じで、
春夏秋冬シリーズの(冬ソナはこの中の冬)
「秋の童話」を第一話から再生し始めたのである。
「はじめのほうだけ観てみてよ」と母に言われ、
「そんなに言うならはじめのほうだけ・・」と答えたshingo。
jet的にも、こちらを睨むこの家の飼い猫に注意しつつも、暇だったので観始めた。
主人公二人の子供時代3話分を「これはないだろー」とつっこみながらも
早い展開にそれなりに楽しんで観た。
しかしながら3話が終わったところで、全20話も観るのは辛いと、「でもこの辺で・・」とその場を離れるための言葉をshingoが言おうとしていた矢先である。
第4話で大人になったウンソ(ヒロイン)を演じる女優が登場したのだ。
ソン・ヘギョ(宋慧喬)
萌えた。
もうダメだった。
jet的には。もちろん動かなくなった様子から見て、shingoも同じ気持ちだっただろう。
※色々な家族関係が世にはあるが、非常に良好とはいえ、母に「この女優に萌えるぜ☆」と言えるshingoではなかった。
気付くとshingoの父は隣の部屋で就寝していた。
母は午前4時くらいまでは共に観ていたが、その後は眠っていた。
しかしjetもshingoも何と、全20話まで一気に観てしまったのだ!
徹夜嫌いのshingoに徹夜を可能にさせたのは何も「萌えエネルギー」だけではなかった。
最初はつっこみながら半ばバカにしていたjetもshingoも、
ストーリーの要所・要所でしっかり涙していったのであった。
「何という不覚!」と、涙を見られるのを避けながら。
連休の予定は大きく崩れ始めた。
観終わって寝て起きると、日曜はすでに夕方であった。
とそのタイミングで、どこぞに出かけていた母が帰宅した。
内心「ヤバイ」と思った。
その刹那、予感は的中。
今度は「夏の香り」という作品を再生し始めたのだ。
「観てはいけない!いけないんだ!」
shingoは心で呟いたに違いない。
しかし手遅れだった。螺旋階段は続いていた。
ソン・イェジン(孫芸珍)
萌えた。
もうダメだった。
jet的には。もちろん動かなくなった様子から見て、shingoも同じ気持ちだっただろう。
※色々な家族関係が世にはあるが、非常に良好とはいえ、母に「この女優に萌えるぜ☆」と言えるshingoではなかった。
気付くとまた観ているのはjetとshingoのみになっていた。
shingoの両親は居間でそのまま眠っていた。
午前4時頃、さすがに「四六時中映像を見続ける」という行為で頭痛がしてきた。
そこで全18話の3分の2のところで潔くshingoは席を立った。眠るために。jetもそうした。
しかしその時、戦慄した。
いつの間にか両親は起きて画面を観ていたのだ。
我々が寝室に戻った後も、両親はそのまま観続けたのである・・。
そして午前11時頃、我々が起きて居間に行くと、
今度は冬ソナを見始めている両親の姿があった。。
結局名古屋にいる間、韓国ドラマを観ただけの週末に終わった。
本日夕方東京に戻ったshingoが、「夏の香り」の続きをレンタルしたのは言うまでもない。
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